「ヴィクトリア号」の終着駅ラオカイから、サパの町中へは車でさらに約1時間半。美しい緑色の棚田を横に見ながら、山道を上へ上へと上がっていきます。年間を通して雨の多いサパへの道のりは、やはり霧で霞んでいました。

食料品や土産物を売る、少数民族の人々で活気付く町中を抜け、さらに上へと上がったところに、「ヴィクトリア・サパ・リゾート＆スパ」はありました。

温かい木目調の建物全体が緑に囲まれた、高級感漂うと言うよりも、ほっと落ち着く雰囲気のリゾートホテルです。

エントランスが既にコテージ風。雨に濡れた木目が、さらに重厚感を与えています。

高台に建っているので、目の前の駐車場からも、町を見下ろすことができます。

中に入ると、すぐ目の前がフロントです。天気のせいか、照明のせいか、日中でも薄暗い・・・

ま、それも雰囲気があってよし、ということにしましょう。

フロントの右側に、ゆったりくつろげるソファと暖炉が。山岳地帯のため、特に朝晩は冷えるので、暖炉の暖かさに心までほっこりします。ソファ席は人気で、出発を待つ外国人グループなどで、いつもいっぱいでした。

暖炉＆ソファの横では、少数民族の女性が伝統的な機織りのデモンストレーション中。カラフルで、目がとても細かい！一つ作るのに、膨大な時間がかかりそうです。

バッグやスカーフなどの小物が、ホテル内のショップでも購入できます。

機織りデモンストレーションの横には、サパ周辺に住むさまざまな少数民族の衣装が飾られています。民族ごとに色や形に特徴があり、どれも本当に手が込んでいます。同じ民族でも、自分なりにアレンジして着ていたりして、女性は本当におしゃれ！

客室内も、温かみのある木目調で統一されています。ベッドの上には、小さなバッグと織物が、ギフトとして置かれていました。壁にかかっているのは、少数民族の伝統楽器。クッションカバーなども全て少数民族柄です。最小限に抑えられた照明は、落ち着いた雰囲気にはぴったり。日中はバルコニーから差し込む光で、十分な明るさでした。