ベトナム旅の魅力に欠かせない“料理”。中でも、地元の人が食べているローカルフードは、より魅力的ではないでしょうか。現地でないと食べられないものは旅心をくすぐりますね。ベトナムフードラバーズの皆さんに、ぜひ体験していただきたいローカルフードをご紹介します。
ホーチミン・シティにある「Nhu Lan Bakery(ニューラン ベーカリー)」は、1968年創業。“バインミー ニューラン”とも呼ばれるくらい、バインミーが有名なお店です。ここのバインミーは具沢山で本当においしいのですが、それだけで終わってはもったいない! ローカルフードの宝庫なんです。
ベーカリーなのでパンやスイーツを焼いているのはもちろんのこと、バインミーの材料にもなるベトナムハムやソーセージ、さつま揚げ、パテ、なますなどのお惣菜系も販売。ごはんのおかずやお酒のおつまみにもぴったりです。パンはフランスパンをはじめ、食パンや菓子パンもズラリ。ちなみに、現地でバインミーに使われるパンはフランスパンだけではなく、食パンやバンズの場合もあります。また焼き菓子のプティシュークリーム、冷たいデザートとしてプリンや寒天(アガー)から作られたココナッツゼリーや自家製ヨーグルトなど、スイーツもいっぱい。とくにベトナムプリンは、フレンチコロニアルの影響でしっかり濃厚な味わいが特徴です。
今回は数あるメニューの中でも、ぜひ試していただきたい「バインヤイ」をご紹介します。これは、お餅に厚めに切ったハムを挟み、葉で包んだもの。食べ方が変わっていて、塩コショウを付けていただきます。ベトナムでは朝ごはんや小腹がすいた時の定番。意外な組み合わせのような感じもしますが、一度食べるとやみつきになり、ファンが多い一品です。
市内にあるニューランの店舗には、飲食スペースもあります。麺類をはじめ、チャーシューやベトナム風フライドチキンなどのお肉とご飯のセット、そしてチェーやベトナムスムージーまで、地元民が愛してやまないメニューを幅広く堪能することができます。一時期はガイドブックで有名になり、テレビの旅行番組でも取り上げられていました。今でもローカルフードの宝庫であり続け、ベトナム料理好きにはたまらない貴重な場所のひとつ。お気に入りのローカルフードを探しに、ぜひ立ち寄ってみてください。