ベトナム中部にあるベトナム最後の王朝が置かれた古都「Hue(フエ)」。
他のベトナムの都市では味わうことができない、歴史を感じることができる街であり、観光・グルメを中心とした旅行を楽しむことができます。
今回は、ベトナム在住の筆者が、時間のない方におすすめのフエ1泊2日旅行モデルコースをご提案。
色々ゆっくり見て周るなら2泊3日あるといいフエ旅行ですが、1泊2日でも事前計画をしておくことで効率よくメインの観光地を回ることが可能です。
今回ご紹介するモデルプランでは、フエのご当地グルメを堪能したり、広大な歴史的建造物に触れたり、アオザイを着用して写真を撮ったり、盛りだくさんの内容です♪
実際に利用した交通手段やホテルの情報を含めて、ご紹介しますのでベトナムフエ旅行を検討されている方はご参考下さい。
■スケジュール
【1日目】
07:50|ダナン駅発の鉄道に乗車
11:00|フエ駅到着
12:30|ホテルにチェックイン
13:00|ローカル料理に舌鼓
14:00|アオザイレンタル
14:30|フエ王宮を探索
16:30|チェーを食べて一休み
17:30|フォン川クルーズ
19:00|ヘルシーなベジタリアン料理を堪能
22:00|ナイトウォーキングストリートへ繰り出そう
【2日目】
09:30|レバダン美術館でアートと自然に触れる
11:00|ベトナム最後の皇帝の墓カイディン帝廟
12:00|宮廷料理でフエらしさを堪能
13:00|おしゃれカフェで一息つこう
14:30|フエ駅発の鉄道に乗車
17:45|ダナン駅に到着
07:50|ダナン駅発の鉄道に乗車&絶景を堪能しよう
列車の旅では、前半は海側の景色は絶景、後半は山側の景色もお楽しみいただける列車の旅を楽しみましょう。
事前に朝ご飯を持ち込んで車内で食べるのもおすすめです。
住所:Ga Đà Nẵng (791 Hải Phòng, Thanh Khê, Đà Nẵng)
11:00|フエ駅到着&タクシーで市内へ
フエ駅に到着するとタクシーの運転手さんがたくさんいますが、個人で交渉できる人は交渉しそうでない人はグラブやSMGreenタクシーを利用するのがおすすめです。
住所:Ga Huế (2 Bùi Thị Xuân, Vinh Ninh, Huế)
12:30|ホテルに荷物を預ける
グエン朝時代は王朝に使える医師の作業場として使われていた歴史を感じられる素敵な市内のホテル、「Spatel d’Annam Hotel」に宿泊。
他にもナイトウォーキングストリートエリアやビンパールエリアも観光に便利な宿泊エリアとなっています。
住所:Spatel d’Annam Hotel (57 Đặng Dung, Phú Hậu, Huế)
13:00|ローカル料理に舌鼓
まずは腹ごしらえ。フエ名物のブンボ―フエを頂きます。
住所:Bún bò bà Tuyết (47 Nguyễn Công Trứ, Phú Hội, Huế)
14:00|アオザイレンタル
フエは国外だけでなく国内の観光客も多く、ベトナム人はアオザイを着て観光地を廻ったり写真を撮るのが定番!気になる方は是非アオザイを着てより素敵な思い出にしましょう。返却はホテル返却にしてもらえるとラクチンです。
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住所:BOHO HUESHOP (21 Điện Biên Phủ, Trường An, Huế)
14:30|グエン朝王宮を探索
フエには多くの歴史的建造物が散らばっており、そのいくつかは「フエの建造物群」として世界遺産に認められています。
中でも最も大きな遺跡がグエン朝王宮(Đại Nội)です。赤い回廊や2024年に完成したばかりのキエンチュン殿などを楽しみましょう。
住所:Đại nội Huế
16:30|チェーを食べて一休み
ベトナムの定番デザート「チェー」。各地域にご当地チェーがあるのですが、フエといえば「chè bột lọc heo quay(焼き豚肉入り団子)」です。
肉が入った不思議なスイーツですが、ベトナム人はあまじょっぱい味を好む人も多く、ベトナム食文化を楽しむと思って是非トライしてみてください。
住所:Chè Mợ Tôn Đích (20 Đinh Tiên Hoàng, Phú Hoà, Huế)
17:30|フォン川クルーズ
観光客の夜の定番のイベントであるフォン川クルーズは、クルーズといいつつ、川の中ごろで停泊し演者さんたちがベトナムの民謡を披露してくれる物。好き嫌いは分かれそうですが、何百年と続く楽器を見て聞いて楽しんだりすることができ興味深い体験です。
住所:Bến thuyền Tòa Khâm (49 Lê Lợi, Phú Hội, Huế)
19:00|オシャレでヘルシーなベジタリアン料理を堪能
仏教への信仰心が高いベトナムでは、菜食料理も豊富。
フエ市内から車で10分の閑静な住宅街に囲まれたオシャレレストランで最後の夕食を頂きます。
住所:An Nhien Garden Vegetarian (Kiệt 11/3 Tỉnh lộ 10, Phú Vang, Huế)
22:00|ナイトストリートへ繰り出そう
夜に賑わいを魅せるナイトウォーキングストリートは、大衆ベトナム居酒屋やレストラン・カフェ、洋服屋さんなどが軒を連ねるナイトスポットです。
騒がしいのが苦手な方も一本隣の道などに行くと嘘のように静かになるので、空気感だけでも楽しんで見てもいいかもしれません♪
住所:Huong Giang Hotel Resort & Spaの前のエリア
9:30|レバダン美術館でアートと自然に触れる
朝ご飯を食べたら、フエ郊外にある美術館へ足を運びましょう。
昨夜の賑わいが嘘のように静かな、田園風景が広がる道を少し行った所の丘には、私営のレバダンアートスペースがあります。ベトナム人でありながらフランスに帰化したレバダンの人生とアートに触れてみて下さい。
住所:Không gian lưu niệm Lê Bá Đảng (Thôn Kim Sơn, Hương Thuỷ, Huế)
11:00|最も豪華絢爛な墓カイディン帝廟
第13代まで続いたフエ王朝時代の最後から2番目の王であるカイディン帝の墓は、フエの遺跡群の中でも最も目を見張る豪華な造りが印象的です。
遺跡の中でもコンパクトに周れるのであまり体力を使わずに観光をお楽しみいただけます。
住所:Lăng Khải Định (Thủy Bằng, Hương Thủy, Huế)
12:00|宮廷料理を堪能
王家の子孫であるオーナーが営む由緒正しい宮廷料理店「Tinh Gia Vien(ティンザ―ヴェン)」で見た目も美しいお食事を頂きます。ボリューミーなのでお腹を空かせていくのがベスト!
住所:Tịnh Gia Viên (7/28 Lê Thánh Tôn, Phú Hậu, Huế)
13:00|おしゃれカフェで一息つこう
フエはカフェのセンスも抜群!2023年から話題の人気カフェであるドンバー市場に隣接している「Depo cafe」で心落ち着く時間を過ごしましょう。
住所:Đề-pô Cafe (Chợ Đông Ba, 2 Trần Hưng Đạo, Huế)
14:30|フエ駅発の鉄道に乗車
この時間はまだ明るいため、再度ダナンーフエ間の壮大な自然風景を楽しみながら帰路につけます♪
住所:Ga Huế (2 Bùi Thị Xuân, Vinh Ninh, Huế)
17:45|ダナン駅に到着
ダナン駅はダナン市内中央にあるため、市内の主要なレストランやホテルまでは遠くても20分程度で到着します♪ 深夜に到着する電車の場合もタクシーもグラブも捕まりやすいので安心してご利用いただけます。
住所:Ga Đà Nẵng (791 Hải Phòng, Thanh Khê, Đà Nẵng)
今回は、ダナンからフエまでの1泊2日でのフエ旅行プランを実際に訪れたルートを元に作成しました。
旅費の合計は約6,230,000VND(約38000円)で、1人当たりは約19000円となりました。
移動はタクシーを利用したため、人数が多い場合はもう少し1人当たりの負担が減ります。逆にお一人様の場合はバイクを利用することでもう少し値段を押さえることも可能です。
宿泊費は安い宿であれば1人当たり300,000VND~でも比較的綺麗な場所を確保可能であり、反対にもう少しグレードをあげると2,000,000VNDを超えるところも多くありますので、こちらも予算と好みに合わせて宿泊場所を探してみて下さい。
食費も食べる物によって大きく異なりますが、比較的他の都市に比べてもリーズナブルな値段で頂けるのがフエの特徴となっています。
■フエのベストシーズンはいつ?
春(2月~4月)と夏(4月~9月)がおすすめです。
春は天候はとても良く、晴れていますが、時折肌寒い日もあります。
すこし暑いですが、夏の空も海もとても青く、ビーチアクティビティには適する気候です。
10月から数か月間の雨季は雨と曇りが続くため、この時期を避けることをお勧めします。
■定番の観光地はどこ?
フエの代表的な観光スポットは、世界遺産に登録されたグエン朝時代の王宮や歴代の皇帝の帝陵である「フエの建造物群」となります。
特にグエン朝の王宮は最も大きな観光スポットです。周囲2.5kmの城壁に囲まれた王宮内には、歴史的な建造物が多く残っており、古き良き時代の情緒が今も残っています。
また、各皇帝の帝陵も王宮とあわせて見なければ、フエを満喫したとは言えません。
特におすすめなのは、ミンマン帝陵、トゥドゥック帝陵、カイディン帝陵です。
■雨の日でもOKな観光地やアクティビティは?
雨の日のフエ観光は「スパ」、「博物館・美術館」、「市場」が屋内観光として挙げられます。
また、フエの宮廷料理を楽しむ、カフェでくつろぐ、アオザイを着て写真を撮る、マッサージを受ける、買い物をするといったこともおすすめです。
■フエの交通事情は?
フエには、タクシー、レンタルバイク、シクロ、ホテルのレンタル自転車など、観光客に適した交通手段が多くあります。
多くの観光客はタクシーを利用していますが、フエ市内なら小道や通行止めの道があるので、短距離の移動の場合は自転車や徒歩のほうが便利かもしれません。
■フエのホテル選びのポイントは?
短期間の滞在の場合、交通の便が良くて観光地に近い場所を選ぶことをおすすめします。
王宮やワーキングストリートなどがおすすめです。朝食付きや無料レンタル自転車などのサービスを提供するホテルを選ぶと、より快適に過ごせるでしょう。
今回はフエの観光モデルコースをご紹介しました。
観光地はそこまで多くないプランですので、もっと観光地を詰めた一泊二日プランにすることも可能です。
是非本プランを参考に自分だけのオリジナルフエ旅を楽しんでみてはいかがでしょうか♪
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【出典】Danang.Style