ホーチミンシティーから車で南へ約4時間。北はチベットから遥々4000kmの旅の末にたどり着く大河メコンが形成した広大な三角洲地帯メコン・デルタ。主要都市となるカントーは、メコン川とともに生きる人々のユニークな生活風景が、旅行者の間で今人気を集めている。
近年は観光化が進み、ホテルも続々とオープン。その中でもメコン川の支流、ハウ川の中州に立つアゼライ・カントーは、ラグジュアリーリゾートの代名詞とも呼べるアマン創始者のエイドリアン・ゼッカが手がけた新ブランド。1島まるごとプライベートリゾートで、「リーズナブルな宿泊価格でありながら極上の滞在を提供する」。をモットーとする。
客室はヴィラタイプで、木のぬくもりを感じるナチュラルな質感は、アマンの系譜を引き継いでいる。島に群生する樹齢100年を超えるバンヤンツリーをそのまま残し、ナチュラル感を際立たせている。柔らかな川風と大きな空、ポンポン船のエンジン音が心地よいノスタルジーを誘う。そこもアゼライの「美」であると思う。
今年は古都フエにもオープンする予定。中部がさらに盛り上がりそうな予感大。