ベトナム料理と言って一番に思い出すのがPho(フォー)だと思いますが、フォーにも地域やお店によって味の違いを楽しむことが出来ます。
フォーに入っているお肉は、牛肉か鶏肉が代表的で豚肉入りはあまり見かけません。牛肉入りのフォーは、部位を選んだり、しゃぶしゃぶ風や茹でたものなど火入れ加減も選ぶことが出来ます。またその他にも牛肉のつみれ団子入りなどもあり、好みに合わせて楽しむことが出来ます。
牛肉のスープには五香粉が使われているのが特徴で、鶏肉のスープはそのまま鶏の出汁を味わえます。南部風のフォーのスープには甘さがあり、北部風のスープはあっさりしていて甘味が少ないものが特徴です。
麺に青ネギがたっぷり入っているのも人気の一つではないでしょうか。生のもやしや、茹でたもやしをのせて、お好みでライム、ハーブ、ラー油や唐辛子などと一緒に自分好みの味付けにアレンジしていただきます。ちょっとしたことで味が変化するのでいろいろ試してみてください。
そんなヘルシーで魅力いっぱいのフォーですが、本場ならではの店内で自家製麺を作っているフォー屋さんをご紹介します。
自家製麺ということは、生麺。フォーは他の麺よりも生麺と乾麺には違いがあるように感じます。フォーは米粉と水で生地を作り、平たく蒸した後、長細く切ります。独特のもちもち感と粘りのないさらっとした感じの麺になります。平たく蒸してからはがすのが難しいように思いますが、乾麺は生麺に比べるとサラサラ感がありこれはこれで食べやすいかと思います。
店内で作っているところは、ベトナム中でも都会ではあまりみられません。生麺のお店はありますが、自店で作っている風景はあまり見られなくなりました。みんな製麺所から持ってきていると聞きます。
このお店は毎日、店先に蒸した麺が並んでいて、出来立ての麺を味わうことができます。ご紹介するのは牛肉のフォーの専門店。日本人には鶏肉のフォーが人気で好きな方が多いようですが、牛肉のフォーも食べると病みつきになります。ぜひ違いを味わってみてください。