世界遺産の街ホイアンには、月に一度、大人が童心に返る日があります。
毎月旧暦の14日に、ホイアン旧市街で開催されるフルムーン・フェスティバル。日本語では「ランタン祭」として知られています。この日は夜7時から9時まで、旧市街に建ち並ぶお店が電気を消し、ランタンの優しい灯りが街中を埋め尽くします。
この日はベトナム国内、海外からの観光客がどっと訪れて、たいへんな賑わい。昼間とは全く違った表情を見せる旧市街を、お店を冷やかしながらそぞろ歩いたり、川沿いのカフェから眺めたり。
地元の人たちは、道端で将棋を打ったりゲームをしたりして、大人も子供もお祭りを楽しんでいました。
まずは昼間の旧市街を、シクロ(自転車タクシー)に乗ってのんびり散策しました。
緑の美しいこの時期は、ホイアン旧市街の特徴となっている黄色い壁と、ブーゲンビリアのピンクのコントラストが、とても絵になります。
トゥボン川沿いに出ました。昼間はのどかなこの川も、ランタン祭の夜には灯篭流しの会場となり、船から旧市街を眺める人々を乗せた、遊覧船が行き交います。
有名な観光名所の一つ、来遠橋(らいおんばし)。昔、ホイアンに住んでいた日本人によって建てられたと言われる屋根つきの橋で、通称「日本橋」と呼ばれています。
その日本橋も、ランタン祭の夜は、幻想的にライトアップ。周りには、写真を撮る観光客でごった返していました。
こんな小さな子も、お母さんのお手伝い。1つ1ドルの紙の灯篭が、川沿いでたくさん売られています。大人よりも、子供の売り子が圧倒的に多い!こんな子が座っていたら、思わず買ってしまいますよね・・・
みんなの願いを載せた灯篭が、トゥボン川を流れていきます。
一つ一つ手作りされたランタンは、畳んで日本に持ち帰ることもできます。手の平サイズの小さなものから、大きさはさまざま。落ち着いた色彩とデザインは、日本の家にも違和感なく飾ることができそうですね。