カラフルな色使いと緻密な刺繍が、花モン族女性のこだわりなのです。
サパから車で約3時間のバックハーでは、毎週日曜日に市場が開かれます。このサンデーマーケットは、カラフルな民族衣装を身に着けた花モン族の女性たちにとって、生活の場でもあり、毎週楽しみにしている交流・出会いの場でもあります。中には、3,4時間かけて徒歩で通ってくる女性たちもいるほど。
買い物をしたり、市場内の食堂で食事したり、女性同士でおしゃべりしたり。やはり女性の楽しみは万国共通で、都会の女性たちとなんら変わりはありません。衣装を熱心に吟味する様子は、とても真剣で、楽しそうでもありました。
村に到着すると、まず花モン族の女性たちに囲まれます。手に手にカラフルな刺繍のバッグを持ち、「買って!」「買って!」攻撃が始まります。
一瞬びっくりしますが、このバッグ、マチが広くてショッピングに重宝しそう。買うときは、値段交渉をお忘れなく。
マーケット中心部への道は、両脇にずらっとお土産物屋が軒を連ねます。あっちを見ても、こっちを見ても、とにかくカラフル!その色使いに、ただただ圧倒されます。
そしてお店の数、色・柄の豊富さに、選ぶのが本当に大変・・・
1件ずつじっくり見て回ろうと思ったら、相当な時間と労力が必要とされます。
アクセサリーも、帽子もぬいぐるみも謎の置物も、まとめてどーんと陳列。
そんな中、真剣に糸を選ぶ花モン族の女性たち。自分で何かを作るのでしょうか?
出来上がり状態で売られている、花モン族女性の上着。1着作るのに、いったいどれほどの手間ひまがかかっているのでしょうか・・・気が遠くなります。
市場内の食堂は、地元の人々で大賑わい。ここでは男性も多く見かけました。女性はかなりおしゃれですが、男性の服装は、いたって普通なんですね。
市場では、水牛なども売られています。日本円で、1頭約3万円。山間部では、農作業の重要な担い手となります。