報道によると、天皇・皇后両陛下は、２８日に政府専用機で羽田空港を出発され、首都ハノイで歓迎式典や国家主席との会見、歓迎晩餐会などが行われる予定。３月３日にはベトナム中部の都市フエに移動され、ベトナム最後の王朝・グエン朝の王宮跡の視察などが検討されているとのことです。
両陛下のベトナム訪問は初めてで、天皇陛下が昨年８月に退位の意向をにじませたお気持ちを表明されてから初の海外訪問となることでも注目されています。

これを契機として、両国関係が一層強化され、活発な交流によって相互理解と友好関係が増すことと思います。

さて、今回両陛下が訪問されるハノイは、ベトナムの首都。約1000年の歴史を誇る政治と文化の中心地で、町にはフランス統治下の面影を残すコロニアル建築が数多く残されています。ハノイのタンロン皇城の中心区域は、世界遺産に指定され必見です。タンロンとは昇り竜を意味し、かつては北部首都でもありました。11世紀初頭から19世紀はじめまでの歴代ベトナム王朝がここを拠点にしていました。やがてインドシナ戦争時には、フランス軍が占領したこともあり、時代の移り変わりが随所に見られます。

また、ハノイ周辺には　同じく世界遺産に登録されている「ハロン湾」や2014年にベトナム唯一の複合遺産として新たに世界遺産に登録された「チャンアン」もあり、ハノイを中心に足を伸ばすのもおすすめです。

トリップアドバイザーの利用者が選ぶ投票「Traveler’sCHOICE」でベストホテル2017では、ハノイの「Hanoi La Siesta Hotel & Spa」　http://www.hanoilasiestahotel.com/　が世界のベスト８に選ばれました
ベトナムの首都ハノイ自体もTop８デスティネーションに選ばれています。

一方、フエは、ベトナム最後の王朝「グエン（阮）朝」が置かれた古都で、フォーン川のほとりに、王宮、寺院、皇帝陵などの風格ある建物が並びます。建築上のポエムと称される美しい町は、ベトナムで最初に世界遺産に登録されました。また、フエは料理のおいしさでも知られる場所。阮朝時代の宮廷料理のフルコースも有名ですが、それをもとに庶民に広がった大衆料理にもブンボーフエ、バインコアイ(Banh Khoai)などフエを代表する名物料理がたくさんあるので、旅の楽しみが広がりますね。