見逃すなかれ!ベトナム8つの世界遺産
2014年にチャンアンの景観複合体が新たに加わり、全部で8つの世界遺産が登録されたベトナム。ハロン湾、フォンニャケバン国立公園という2つの自然遺産、フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン城遺跡、胡朝の城塞という5つの文化遺産、チャンアンの景観複合体という複合遺産を通じて、ベトナムならではの魅力に触れてみましょう。
1.ハロン湾
刻々と変化する美しさは、1泊しないと絶対に味わえない。
2014年にチャンアンの景観複合体が新たに加わり、全部で8つの世界遺産が登録されたベトナム。ハロン湾、フォンニャケバン国立公園という2つの自然遺産、フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン城遺跡、胡朝の城塞という5つの文化遺産、チャンアンの景観複合体という複合遺産を通じて、ベトナムならではの魅力に触れてみましょう。
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2.ホイアンの古い町並み
15世紀~19世紀頃、海のシルクロードの重要拠点として栄えたホイアン。16世紀には日本人町も造られた港町のため、日本とも縁のある場所です。約200年前の黄色い壁に瓦屋根という家屋が、今も使用されています。
3.ミーソン聖域
ここは、4世紀頃から900年にわたって栄えた海洋民族・チャンパ王国の聖地。ヒンズー教のシヴァ神が祀られた建造物が建ち並ぶ数十基の遺跡群で、ベトナム版アンコールワットとも言われています。聖地内を自由に散策できるのが醍醐味!
4.フォンニャケバン国立公園
アジア最古・世界最大の岩山が集まる地域と言われる洞窟群。4億年以上前にできたとも言われています。大小300もの洞窟があるとされ、その中でも規模が大きい2つの洞窟が公開されています。訪れるなら6月~8月がベストシーズン!
5.タンロン城遺跡
タンロンとは、ベトナム語で「昇る龍」のこと。約1,300年間、王朝が変わっても宮殿は変わらない都市という、世界でも珍しい行政の中心地でした。2004年、発掘現場から阿倍仲麻呂が赴任していた「安南都護符」と思われる遺跡が見つかり、日本でも話題に!
6.フエの建造物群
最後の王朝・阮(グエン)朝の都。旧市街にある王宮と郊外の帝廟群がベトナム最初の世界遺産に登録されました。アジア、ヨーロッパ、各国の影響を受けたそれぞれの王の宮殿は見もの。無形世界遺産に登録されているフエの宮廷音楽と舞踊を王宮内で見ることも!
7.胡朝の城塞
15世紀に成立し、たった7年という短命で終わった胡(ホー)朝が築いた広大な城塞。2011年6月にベトナム7番目に世界遺産に登録されました。切り出し石版の美しいアーチが特徴で、高さ約8mの正門のみ現存。巨石を使ってわずか3ヵ月で完成させたと言われています。
8.チャンアンの景観複合体
2014年にベトナム唯一の複合遺産として新たに登録されました。「陸のハロン湾」ともいわれており、奇岩の中に寺院があり、自然、寺院、洞窟が融合しています。地元民も訪れる穴場スポットのようです。
ベトナムの8つの世界遺産に加え、他にもユネスコに無形文化遺産登録として認定されているものがあります。近くに旅行される際はぜひ、体験し文化に触れてみてください。
- フエ・ロイヤル・コート・ミュージック(Hue Royal Court Music 2003年登録)
ベトナムの王室で15世紀から20世紀半ばにかけて行われた幅広い優雅な音楽舞踊・雅楽。 - テイ・グエン・ゴング・ミュージック(Tay Nguyen Gong Music 2005年登録)
中部の高地で始まり、民族の共同活動で人気のある芸術パフォーマンスの一種。黄同合金や金、銀、青銅の混合物で作られた特別な種類の楽器を使用。 - バク・ニン歌唱(Bac Ninh Alternate Singing 2005年登録)
13世紀に初めて録音され、北部バックニン省の春祭りによく歌われる民族の伝統音楽。 - カ・チュー歌唱(Ca Tru Singing 2009年登録)
ベトナムの北部で伝統的な詩を用いた歌詞が特徴の音楽。 - ソアン歌唱(Xoan Singing 2011年登録)
北部の地域で春先に演劇やダンス、詠唱など様々なジャンルにわかれて歌われる音楽。
また、生物圏保護区には2000年にカンザー国立公園(Can Gio Mangrove) 、2001年にカッティエン国立公園(Cat Tien national park)、2009年にカ・マウ(Mui Ca Mau)とチャム島(Cham Island)が登録されました。