VIETNAM TRAVEL

浜島直子さんの
理想の旅先・ベトナム

ナチュラルで飾らない笑顔と、周囲まで明るくするオーラ。1児の母として、働く女性として、ライフスタイルやファッションが多くの女性から支持を集めている、モデルの浜島直子さん。20~30代の頃は『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅してきた浜島さん。ここ数年は、家族と一緒にリラックスできるリゾートや温泉地への旅が多いそう。そんな浜島さんがいま家族で行く旅先として一番気になっているのがベトナム。浜島さんを魅了したベトナムでの体験と、理想の旅のスタイルについてお話をうかがいました。

Profile : 浜島直子(はまじまなおこ)1976年、北海道生まれ。雑誌『mc Sister』の専属モデルとして19歳でデビュー。『MORE』などのファッション雑誌で活躍する傍ら、TBS『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとしても人気に。2014年より1児の母となり、現在は『LEE』専属モデルを務めるほか、NHK総合『あさイチ』などに出演中。

おいしいごはんと穏やかな人々、
絶景に出合う国

浜島直子 ベトナム料理

――浜島さんが初めてベトナムを訪れたのはいつですか?

10年ぐらい前に「世界ふしぎ発見!」のロケで行ったのが初めてです。首都のハノイ、古都のフエやホイアンに行ったり、世界遺産のハロン湾でクルーズをしたりしながら、2週間ほどかけて各地を巡りました。

浜島直子

――世界各地を旅してきた浜島さんが感じた、ベトナムならではの魅力を教えてください。まず、ベトナムの「食」についてはいかがですか?

ベトナムのごはんって、本当においしいですよね。野菜もたっぷりとれるし「なんて胃に優しい国だろう!」って思いました(笑)。市場に行ったときも、並んでいる野菜が私の背丈ぐらいまで山盛りに積まれていてびっくりして。撮影中に思わず「ご覧ください、まるで野菜の森です!」と言葉が出たことを、今でも覚えています。

――ヘルシーで女性には嬉しいですよね。

そうなんです。海外旅行だと野菜が不足しがちですが、ベトナムではあえてサラダを頼まなくてもいいぐらい、朝昼晩と必ず野菜料理が食べられるのが嬉しいですね。味ももちろんおいしいし、お腹いっぱい食べたとしても罪悪感がないところもいいんです(笑)。現地で食べたフォーや生春巻きには本当に感動しましたし、バインセオやバインミー、花鍋も大好きです!

ベトナム料理

――食事のほかにも印象的だったことはありましたか?

ベトナムって、なにより「人」がいいと思うんです。みなさん野菜を多めにとっているからなのか、細くて肌もきれいで、穏やかで控えめな印象がありました。誰かを押しのけて前に出るのではなく、譲り合う雰囲気が漂っていて、とてもリラックスできる国だなと思いましたね。

――「人」がいいというのは、旅先として選ぶときにも安心ですね。

本当にそう思います。ハノイの街では、走っているバイクの量に最初はびっくりしたんですけど、全然怖くないし、嫌な感じもありませんでした。ホテルの窓からバイクの流れをずっと見ていたら、ひとつの大きな生命体が動いているようにも見えて…。この光景もまた、魅力的な観光スポットだなと。ベトナムの人たちの優しい雰囲気が、独特のカルチャーを作っているのかもしれません。

浜島直子
浜島直子 ベトナム

――お買い物などは楽しまれましたか?

ベトナムはカゴとか食器とか、雑貨もかわいいですよね! 私もロケの間に「NG出しませんから、ちょっとでいいので買い物の時間をください」ってお願いして…(笑)、貝殻でできたアクセサリー置きを買いました。ほかにもいっぱい欲しいものがあったけど、ぜんぜん時間が足りなくて…。またゆっくり見に行きたいです。

浜島直子 ベトナム

――色使いやデザインも派手すぎず、日本の女性からも人気が高いですよね。

日本人の女の子は、絶対好きだと思います。ベトナムのしっとりとした空気に、あのカラフルな色使いがとっても映えるんですよね。景色の中で目に入る色が、本当にきれいでした。

――伝統衣装のアオザイも作られたそうですね?

はい。作るときは、二の腕とか細かいところまで体じゅうの寸法を計るんです。だから着たときに「やせて見えるのに出るところは出る!」みたいな感じで、自分史上ナンバーワンといえるぐらいスタイルがよく見えました。あれは「モテ服」ですね(笑)。着ていると背筋ものびるし、指先まで所作が美しくなれる素敵な服だと思いました。

ハロン湾

――ベトナムで一番思い出に残っている場所はどこですか?

ベトナム

どこも素敵でしたが、やっぱりハロン湾クルーズが最高でしたね! 大きな船に乗って1泊かけて絶景を巡るクルーズなのですが、まるで美しい水墨画のような光景で…。中国の桂林にも似たような絶景があるのですが、桂林がモノトーンの美しさだとしたら、ハロン湾はブルーのグラデーションを感じられる場所。海の色が、とっても美しかったです。

――素敵な体験ですね!

また行きたいなぁ。船の旅って最高なんですよね。中にレストランやカフェもあるから、歩いて観光しなくてすむし、一度乗ってしまえば、あとはリラックスしながら絶景を楽しめばいいだけだから。家族で楽しんでいる方々もいらして、いいなあと思いました。

家族旅行で行きたいのは、
子どもが安心して遊べるリゾート地

浜島直子

――ふだん浜島さんが旅先を選ぶ際は、どのように決めていますか?

まだ息子も小さく、ふだんの生活もあまり落ち着いていられないので、旅では温泉や沖縄のリゾートなど、何もしなくていい場所を選ぶことが多いですね。街歩きをしたり、美術館や市場に行くような旅だと子どもも疲れてしまうので、海やプールで遊ばせたりしています。

――息子さんが楽しめることを優先に選んでいらっしゃるんですね。

そうですね。以前は大人が楽しめるモダンなホテルも行きましたが、今はファミリータイプの滑り台付きプールがあるホテルや、ビュッフェで好きなものを食べられるスタイルの宿ばかりです。子どもが楽しんでいると、こちらもストレスなく、リラックスできるんですよ。

浜島直子

――旅先を選ぶ際に、注意していることはありますか?

「その場所が安心・安全か」というところが一番気になりますね。衛生面、治安面、食事面でストレスなく、安全に過ごせるかどうかを、真っ先に考えます。それから、飛行機に乗る場合は、機内食でどんなものが出るかを事前に調べたりもしています。

――飛行機を使って旅をすることも多いですか?

まだ子連れの海外旅行はしたことがないのですが、沖縄旅行には2~3回行ったことがあります。飛行機では子どもがじっとしていられないので、新しいおもちゃや絵本、お菓子を隠し持っていくんです。まあ、それを出しても、もって15分ぐらいなんですけど(笑)。

浜島直子
浜島直子

――小さな子ども連れで飛行機に乗る場合、子どもにも周囲にも気を遣いますし、なかなか旅を楽しめないというお母さん方も多いですよね。

わかります! そういうとき私は、事前に周りのお客さんに「すみません、子どもが騒いじゃうかもしれないんですけど…」と声をかけておくようにしています。コミュニケーションをとっておくことで、機内で周りの方も助けてくださったり、優しく声をかけてくださったりして、こちらも気持ちが楽になったり、助かるなあと思うことが多いです。

浜島直子

――素敵なコツですね。

飛行機は大人でも飽きるぐらいだから、子どもなんて余計にですよね。子どもに対しても「おとなしくしなさい!」と叱るんじゃなくて、「飽きちゃうよね」とか「赤ちゃんの時の写真、見てみようか」って、写真や動画を見せたりしています。

――ところで浜島さんは海外旅行の際、航空会社はどのように選びますか?

言葉が通じるので、日本の航空会社は安心感がありますね。それから、行き先の国の航空会社を選ぶことも多いです。機内食でもその国のおいしいものが出るし、制服もそれぞれかわいいですし。飛行機に乗った瞬間から徐々に旅気分の助走をつけていって、現地について本番スタート! という感じで楽しめますよね。機内の時間が、旅気分を盛り上げる時間にもなるんです。

浜島直子 ベトナム

――旅行先には、どんなことを期待しますか?

やっぱり「現地の人の生活が感じられること」ですね。私はザ・観光地なところよりも、市場やスーパーマーケットが好きだし、現地の人々の暮らしが見えるほうがワクワクします。レストランでも、地元の人が食べている家庭料理を豊富に出してもらえたら嬉しいですね。

――もし今後ご家族で海外旅行に行くとしたら、どこへ行きたいですか?

実は今、一番気になっているのが、ベトナムのダナンなんです。ダナンって、子連れでもストレスフリーで楽しめるリゾート地なんですよね。ホテルも充実していて食事や衛生面でも安心できそうだし、ベトナムなら子どもが食べられそうなものもたくさんあるし。沖縄もいいけれど、ちょっと海外旅行気分を味わいたいなっていうときにピッタリだなって。

浜島直子 ベトナム

――ダナンへは東京から直行便で5~6時間ですし、空港と中心地との距離が近いというメリットもあります。子ども向けプールやキッズルームがあるファミリー向けのホテルも多いので、家族連れにもおすすめです。

それ、最高じゃないですか! 海やプールがあって、子どもを自由に解き放ってあげられるというのは本当に魅力的です。来年は結婚20周年なので、ちょっと奮発してベトナム旅行にしてみようかな。旦那さんと相談してみます!(笑)

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